
共創アート制作風景
高知県の伝統工芸と子どもたちの創造力が融合した特別アート作品の巡回展示が、12月1日(月)より高知龍馬空港にてスタート。2026年1月13日(火)までの期間、空港2Fのキッズスペース前にて、特大土佐和紙アート1点と土佐漆喰アート2点が展示される。
同展示企画を主催・運営するのは、GradationDesignだ。
高知県の伝統素材を使った大作が高知龍馬空港に登場

共創アート制作風景
今回の巡回展示は、高知県の伝統素材である「土佐和紙」と「土佐漆喰」を使用し、第一線で活躍する伝統職人・アーティストと子どもたちが共同制作した作品群を発表するもの。

また、来年に控える「よさこい高知文化祭2026」に向けた機運醸成を目的とした巡回展示企画でもあり、未来を担う子どもたちの手によって、高知の文化を“いま”の形で表現している。

巡回展示のスタートは、高知龍馬空港。人々が行き交う、旅のはじまりと終わりの場所に、高知の伝統と子どもたちの想いが重なった大作が登場する。
アーティストと子どもたちが制作した3作品

展示作品は、高知の海を泳ぐ生き物が勢揃いしている、高橋憲助氏×KIDS制作の「特大土佐和紙アート(幅5m × 高さ1.8m)」1点と、

高知を代表するシンボル「ヤイロチョウ」と「カツオ」を、伝統の土佐漆喰の上に重ね合わせ次世代に文化を紡いでいくことを表現した、澁谷忠臣氏×KIDS製作の「土佐漆喰壁画アート」2点。

高橋憲助氏は、確かな描写力と緻密な技術、そして現実を飛び越える自由な発想を持ち、あえて画風を定めないスタイルで、大型壁画をはじめ、飲食店舗の内装壁画、企業や行政へのアートワーク提供、ライブペインティングなど、多彩な表現活動を展開。
近年は、横浜・横須賀・町田・八王子・名古屋・神戸に加え、マカオ・サンディエゴ・バンコク・デュッセルドルフなど、国内外で数多くの大型壁画を制作しており、現実と幻想の狭間を行き来するような没入感あふれる作品は、多くの人々を魅了し続けている。

澁谷忠臣氏は、直線的な構成で世界を再解釈する独自のスタイルを持つアーティスト。その革新的なビジュアルは、国際的ブランドや著名アーティストとの数々のコラボレーションを生み出してきた。
東京・パリ・バンコクでの個展、さらにロンドン・ニューヨーク・ロサンゼルスなど世界各都市での展示を成功させ、その表現領域は国境やジャンルを越えて広がり続けており、美しい直線が紡ぎ出す独自の世界観は、現代アートシーンにおいて強烈な存在感を放っている。

共創アート制作風景

共創アート制作風景
いずれの作品も、子どもたちが自由な発想で描いた下絵をベースに、職人の技術と感性で仕上げられた“一点もの”。土佐和紙特有の柔らかな質感と、漆喰の力強い白の表情が響き合い、伝統でありながら現代的なアートとして生まれ変わった。
1年間をかけて高知県内の様々な施設を巡回

これら3点の作品は、高知龍馬空港での展示期間終了後、1年間をかけて高知県内の様々な施設を巡回。次回以降の展示場所については、“巡回展示”という体験そのものの価値を高めるため、順次GradationDesignの公式Instagram等で発表される予定だ。

今回の巡回展示は、ただの展示ではなく、子どもたちが地域文化の担い手となり、自分たち自身の手で「郷土の未来」を描くプロジェクト。高知の伝統が、子どもたちの手によってどのように未来へと引き継がれていくのか、会場でその息吹を感じてみては。
■高知龍馬空港での巡回展示
展示期間:12月1日(月)〜2026年1月13日(火)
会場:高知龍馬空港 2F キッズスペース前
住所:高知県南国市久枝乙58番地
入場:無料
■GradationDesign
HP:https://www.artcraftjourney.jp
公式Instagram:https://www.instagram.com/artcraftjourney_official
(佐藤ゆり)